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ナガレタゴガエル |
学名 Rana sakuraii |
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--- 無尾目 - アカガエル科 - アカガエル属 --- | |||||||||||||
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解説 OUTLINE DATA | |||||||||||||
ナガレタゴガエルは1978年に東京都下奥多摩の日原川で発見され、1990年に新種として記載されました。タゴガエルに形態が似ていますが、頭部がへん平で吻端(ふんたん)がとがり、鼓膜がほとんど痕跡(こんせき)程度か、全く無いのが特徴です。後ろ足が特に長く、日本固有種のカエルでは最も水かきが発達しています。ナガレタゴガエルの大きな特徴は繁殖がすべて水中でおこなわれることで、水中における皮膚呼吸を助けるために繁殖のオスは胴側部と大腿部の皮膚が伸びて波打ったり広がったりします。水温の低い2〜3月に渓流上流で産卵がおこなわれた後、オタマジャクシは吸盤状の口で岩に吸着して育ちます。奥多摩のような人の出入りの多い渓流でも長い間発見されなかったのは、鳴のうが無いので川の流れの外では全く鳴き声が聞こえず、完全に水中で繁殖するからです。陸生でありながら、渓流の水中で越冬するものは他には知られていません。 |